ジョニーの呟き2 皐月の空に「鯉のぼり」!
皐月の空に「鯉のぼり」!
徳田保育園の園庭に空高く鯉のぼりが泳いでいます。しかし保育園はこのところ緊急事態宣言のためずっとお休みです。
「やねよりたかい こいのぼり おおきいまごいは おとうさん ちいさいひごいは こどもたち おもしろそうに およいでる」園児たちのこの歌が聞こえないのがとても残念です。この歌は私が生まれる3年前の1931年に近藤宮子さんという方の作詞です。この年は満州事変が勃発した年です。当時は一番しかなく家父長制を歌っている歌です。さらにもっと前にも鯉のぼりの歌がありました。この歌は当時の日本の家族制度、立身出世を目指していた教育的な歌でもあります。この歌は1913年(大正2年)の「尋常小学唱歌 五学年用」に初めて掲載されて文部省唱歌として歌われ作詞者は不明、作曲者は弘田龍太郎だとされています。「甍(いらか)の波と 雲の波 重なる波の 中空(なかぞら)を橘(たちばな)かおる 朝風に高く泳ぐや 鯉のぼり」という歌です。みんなが知っている「鯉のぼり」が歌われるようになって、それ以来あまり歌われなくなりました。
前述の歌には、戦後二番が作られ緋鯉の「お母さん」が初めて登場します。曰く「5がつの かぜに こいのぼり めだまを ピカピカ ひからせて おびれを くるくる おどらせて あかるそらを およいでる」5月10日は「母の日」です。徳田保育園のこの日の鯉のぼりは次の写真のようにお母さんの緋鯉だけが元気に泳いでいました。やはり「母は強し」だとつくずく思いました。早く保育園と徳田教会の教会学校の子どもたちが帰ってきますように、私たちの母であるマリ
アさまに取次の祈りを捧げます。